- 安定した収入や地位を守るために何ができるの?
- 医療・介護報酬の減少が心配
- 病院や施設、訪問分野で理学療法士は生き残れる?
理学療法士といえば「安定した資格」というイメージがありました。しかし、現在は「10年後も理学療法士として働けるだろうか」という悩みをもってしまいますよね。
この記事では、理学療法士の課題や理学療法士が生き残るために求められることを解説します。
関連記事:理学療法士をやめてよかった!転職体験談や辞めた後の仕事を紹介
現在の理学療法士が抱える課題
現在の理学療法士にはいくつかの問題点があります。特に医療報酬・介護報酬の減少は深刻です。
高齢化に伴い若い働き手が減るため、医療費などの社会保険料はどんどん削られてきます。特にリハビリに関する費用は自費でも賄えるため、報酬の減少が続いています。
リハビリの報酬が減らされれば、病院や介護施設においてPT・OTは必要なくなり、看護師や介護士を雇う流れにシフトします。実際に私がデイサービスに勤めていたときはオムツ交換やトイレ誘導、利用者の送迎など介護士の業務をさせられました。
介護分野はリハビリ(機能訓練)をしなくても施設運営ができます。しかし、介護士や看護師がいないと運営が成り立たないため、理学療法士の需要は減っていくでしょう。
理学療法士のあるべき姿・求められる仕事
これからの理学療法士に求められるのは「会社に合った仕事ができること」が重要です。
かつては「知識が豊富・治療ができる」「エビデンスに基づいたリハビリを提供できる」といったスキルが重宝されていました。
しかし、今後は「勤めている病院(施設)の運営に貢献できるのか」が大切です。医療従事者としてはもちろん、サラリーマンとして組織に利益をもたらすのかが求められています。
理学療法士が必要とされる理由
高齢化社会を迎えた中で、理学療法士は予防医療の中核として必要とされています。
解剖学や運動学、治療手段の引き出しといった知識・技術は大切ですが、「自分はこの病院に利益をもたらしているのだろうか」と考えてみましょう。