作業療法士として働くには国家試験に合格して資格を取得する必要があります。
さらに国家試験を受験するためには、作業療法士の養成校を卒業しなければならず、膨大な時間と費用が掛かります。
この記事では最短で作業療法士の資格を取得するための方法を解説します。

Contents
【作業療法士】通信教育やユーキャンは資格取得できない。2年制はない
作業療法士の受験資格は最短でも3年間の通学が必要です。
自宅学習の通信教育やユーキャンでは作業療法士の受験資格は取得できません。
夜間部でも昼間部でも最短3年間の通学です。3年よりも短い期間で受験資格を取得する裏技はありません。
インターネット上では通信教育で作業療法士の勉強ができると謳っている情報がありますが、あくまでも国家試験対策の勉強です。
通信教育を受けたからといって単位を履修できるわけではないので注意しておきましょう。
大学・専門学校の卒業者は免除科目あり
作業療法学科以外の大学や専門学校を卒業している場合、教育学や心理学など既に履修している単位があればその科目は免除されます。
ただし、科目が免除されるだけで、3年間というカリキュラムが短縮されるわけではありません。
社会人から作業療法士を目指すのなら大学時代に履修した科目が免除対象になるかもしれません。
何の科目を履修していたのかは必ず確認しておきましょう。免除された科目は基本的に授業料が返還されます。
作業療法士の夜間部に通うときの注意点
夜間部であれば、昼間は働きながら養成校に通学することは可能です。
社会人で働きながら作業療法士を目指すのなら、選択肢は夜間部だけになると思います。
夜間部は4年制がほとんどですが、中には3年で受験資格を取得できる夜間の養成校もあります。
ただし、通常であれば4年で履修する単位を1年短い期間で取得することになるため、1日の授業数が多かったり土曜日も授業があったりときつい思いをすることは覚悟しておきましょう。
また、2年次または3年次に臨床実習があるため、その期間は昼間に働くことができません。
臨床実習に合格しないと国家試験の受験資格は得られないので必ず臨床実習を受ける必要があります。
【まとめ】資格取得には時間と費用が必要
作業療法士は国家資格であるため、取得できれば働くことができる職域が広がることは間違いありません。
最近では作業療法士の給与水準が下がっていることが気になりますが、待遇面さえ妥協できればどの地域でも求人案件はあります。
時間と費用を工面できるのであれば、社会人で働きながらの資格取得も正しい道だと思います。
