実習で必ず課題になるのがデイリーノートです。
デイリーノートは1日で学んだことや出来事、疑問に思ったことなどを記載してスーパーバイザーに毎日提出します。
実習の中盤からは担当症例のレポート提出もあるため、デイリーノートはできるだけ短時間で作成できるように準備しておくことが必須です。
でも、スーパーバイザーから「手を抜いたデイリーノートだな」と評価されることも嫌ですよね。
まず、デイリーノートの書き方は学校で習う書き方と実習先での書き方が異なる場合があります
実習の最初にスーパーバイザーへ「学校ではこのようなデイリーノートの書き方を習ったのですが、これでよろしいでしょうか?」と一言質問しておくとトラブルになりにくいです。
デイリーノートに書いておくべき情報
デイリーノートには以下の3つを意識して記入してみてください。
- 見学した患者さんについての分析や疑問に思ったこと
- 見学した作業療法士から学んだこと
- スーパーバイザーからのフィードバック
反対に、デイリーノートに書くべきではない内容は以下の通りです。
- 1日にやったことを時系列で記載
- 日記のような感想文
1日で起こった流れを時系列で書いていませんか?
9時~9時30分…ミーティング
9時40分~10時20分…A様のリハビリ見学
10時30分~12時…担当患者様の評価・治療
12時~13時…食事休憩
1日の流れはスーパーバイザーも知っているので記載する必要はありません。
文字数を多くしても評価が上がるわけではないので、必要なことだけ記載するように意識してみてください。
また、デイリーノートは日記を書くものではありません。
- 患者様に○○と言ってもらえたので嬉しかったです。次も頑張ろうと思います。
- 朝は掃除をして、9時からB様の歩行介助をしました。10時からはC様の評価をやりました。11時20分からは……
1日の感想を書いても大丈夫ですが、単純な感情や起こった事だけを書いても仕方ありません。見学をしているときに自分なり評価した内容を書いてみたり、患者様とのコミュニケーションで対応に困ったことを記載してみましょう。
スーパーバイザーは「自分の頭で考えているのか」を知りたいものです。何を思って行動し、結果についてどう考えてたのかを書いてみましょう。
1日に情報を書きすぎない【翌日にネタを回す】
実習では1人の作業療法士がマンツーマンで指導するプリセプター制度がよく採用されています。スーパーバイザーの仕事に同行することがほとんどでしょう。
プリセプター制度では実習の序盤は学べることが多くあるのですが、実習の中盤〜終盤からは患者や治療内容など見学することが変わらないため、デイリーノートに書くネタがなくなります。
そのため、1日で学んだ情報をその日のデイリーノートへすべて書き込むのではなく、何日かに分けて情報を記載するとネタに困らずに済みます。
私の体験談ですが、どうしてもデイリーノートのネタがないときは、解剖学や疾患のことなどわからなかったことを調べて自分なりに情報をまとめてデイリーノートに記載していました。
デイリーノートの本来の目的ではないですが、白紙で出すよりかはマシかと思います。
時間がないときは未完成でもとにかく提出する!
デイリーノートにおいてもっとも評価が悪い行動は提出しないことです。
日付とちょっとした感想だけでいいので、どれだけ体調が悪かったり忙しくても提出だけはしましょう。
提出をしないということは、なぜ提出しなかったのか理由を說明しなければならなくなります。どんな理由であれ結局はスーパーバイザーから「言い訳でしょ」としか判断されません。
「パソコンが壊れて印刷できませんでした」はよくあるダメな言い訳の代表ですね。
本当にパソコンが壊れたり、用紙がなくても手書きで書けばいいことなので、どんな形や内容でも提出だけはするように注意しましょう。
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