作業療法士の方に「自分の子どもに作業療法士を薦めますか?」と質問すると、ほとんどの現役OTは「作業療法士はやめとけ」と話されます。
実際、私も病院や介護施設などで約9年間働いてきましたが、自分の子どもに作業療法士は薦めません。
これから作業療法士を目指そうと考えている方は、マジで止めておいた方がいいです。
そして、「このまま定年まで働けるのかな…」というOTは今からでも遅くないので、一般企業の求人を探してみてください。
OT以外より給料が高い仕事あるやん!と驚くと思いますよ!
就職説明会や養成校のホームページでは紹介されていないリアルなOTの実情を紹介していきます。
作業療法士は人間関係に疲れる
「作業療法士はやめとけ」と言う現役OTのほとんどは人間関係の悩みを抱えています。
作業療法士は自分の知識や技術に自信がありプライドが高い人が多いです。
自信を持つことは悪いことではありませんが、他人の考えや知識を否定する人がどの職場でも一定数います。
リハビリは「こうやれば正解」というマニュアルがありません。
自由である反面、「あの人が指導しているリハビリ内容は間違ってる」という批判や否定は必ず受けるので人間不振に陥ってしまいます。
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作業療法士は給料が安い。昇給は年間5,000円以下がほとんど
はっきり言って、作業療法士は給料が安いです。
- 医療職だから給料が高い
- 資格だから安定している
- 社会的地位が高い
- 楽に稼げそう
以前まではこのような事実やイメージがあったかもしれませんが、現在ははすべて間違ってます。
15~20年前は全国的に作業療法士の数が少なかったため、年収600万円を超える求人もありました。
現在、ハローワークやネットで出ている作業療法士の求人案件は年収400万円にも届かない求人がほとんど。
作業療法士という仕事内容に魅力を感じるなら目指すことをおすすめします。
収入のために作業療法士になるなら、正直に言って止めておいた方がいいです。
関連記事▶作業療法士の平均給料の手取り21万円はウソ!初任給・転職年収はいくら?
サービス残業が多い。研修や学会で休日出勤も多い
作業療法士はお金にならないサービス残業が多い職業です。
- 書類作成
- 勉強会への参加
- 各イベント準備
- 委員会活動
医療・介護業界は奉仕の精神が当たり前なので、残業代がつかないサービス残業が定着しているという風潮があります。
以前までは夜0時近くまでサービス残業をしている病院も多くありましたが、現在は労働環境がかなり改善をされました。けれども、1日に1~2時間程度のサービス残業は現在も当たり前のように行われています。
残業が長いと帰宅時間が遅くなり、プライベートな時間が短くなったり家事や育児にも影響してきます。
独身時代は残業があっても問題ないかもしれませんが、結婚して家庭をもったとき、定時に帰ることができないのはかなりの負担になります。
作業療法士は転職が多い職業?
作業療法士をはじめ、医療・介護業界は何度も転職を繰り返すいわゆるジョブホッパーが多い業界です。
作業療法士にジョブホッパーが多い理由は2つ。
- 資格があるので転職してもある程度は給与が保証される
- 転職先でも仕事内容がほとんど変わらない
仕事が嫌になったらすぐ転職できることはメリットでもありますが、転職するごとに昇給や経歴がリセットされるので給料が上がりにくいというデメリットもあります。
転職で高収入を目指すには、初任給が高い求人案件に出会えるのかどうかがポイント。
ハローワークやネットの情報ではいつも募集を出している案件ばかりなので、作業療法士専門の転職エージェントをつけることをおすすめします。
就職可能な地域内でずっと募集をしているような求人や珍しいレアな求人情報をメールやLINEで教えてくれるので、自分で情報をチェックする手間が省けます。
【まとめ】作業療法士以外では利益率が高い業界がおすすめ
作業療法士以外の就職におすすめの業界・仕事は利益率が高い業界です。
利益率が高いということはつまり、儲けている会社のこと。
会社の事業そのものが儲けているのであれば、従業員に厳しいノルマがあったり、リストラされる可能性は非常に低いと言えます。
作業療法士は診療報酬・介護報酬という定められた利益しか出すことができないので、利益率が低い業界です。そのため、高収入や昇給が期待しにくい資格なのです。
こちらは2017~2018年の業界別利益率ランキングです。
- ソフトウェア
- 銀行
- 消費者金融
- 証券
- 携帯電話
- クレジットカード
- コンサルティング
- 金融
- 通信
- 製薬
参考HP:業界別 利益率ランキング
この業界のすべての会社が儲けているわけではないですが、就職するなら利益率の高さは参考になるポイントになります。
作業療法士以外にも道はあるので、よく市場を調べてから進路を考えてみることをおすすめします。