作業療法士だって今日は仕事に行きたくないな…と思うことがありますよね。
決められた単位をとらないといけないプレッシャーや書類作業や研修会でのサービス残業は本当に嫌になってしまいます。
特に職員同士や患者との人間関係は大きなストレスです。自分から上司や患者は選ぶことができないのでストレスを回避する手段がありませんよね。
仕事に行きたくないと思ったら、何のストレスで仕事に行きたくないのかという理由を探し出すことから始めてみてください。
そのストレスが自分の行動によって解決可能なのか、あるいは自分が変わっても解決できないのかを分析してみましょう。
この記事では作業療法士が仕事に行きたくないと感じてしまう原因とその対策を解説します。ストレスを抱えて仕事を続けるのではなく、ストレスの原因を解決するヒントにしてみてください。
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作業療法士が病院勤務で辛いと感じること
病院勤務ではこのようなことで辛いと感じる作業療法士が多いようです。
- 単位のノルマが厳しい
- 残業が多い
- スタッフとの人間関係
- 研修会や勉強会の強制参加
- 精神科の雰囲気がきつい
新卒者に人気のある病院勤。同じ職種のスタッフが多いので勉強や経験が積めるメリットがあります。その反面、スタッフ間で派閥(グループ)ができていたり、学生を扱うような対応で質問攻めにしてくる上司がいたりと人間関係の悩みは絶えることがありません。
病院の規模やリハビリが対象になる患者がどれだけいるのかによって1日の仕事量が大きく変わります。
空室の多い回復期病棟は比較的ゆっくりと仕事ができますが、整形外科の急性期だったり、地域包括ケア病棟は始業から夕方までずっと臨床しなければならない職場もあります。
作業療法士が介護施設で辛いと感じること
介護勤務ではこのようなことで辛いと感じる作業療法士が多いようです。
- 人材不足による過剰労働
- 送迎など車の運転(通所サービス)
- ずっと続く利用者との人間関係
- 給料が低い
介護施設は介護職員を含めたスタッフ数がどれだけ足りているのかによって仕事量が大きく変わります。
スタッフが不足している職場は作業療法士がトイレ介助やオムツ交換、通所の送迎をしなくてはならず、「なんで作業療法士の自分が介護しないといけないの」とストレスを感じます。
病院は一定期間が経過すると患者は退院していきますが、介護施設に退院はないので施設に居れる限りはずっと関係性が続きます。当然、嫌な利用者ともずっと関わり続けないといけないのでストレスの元になってしまいます。
病院と違って介護は利益率がとても低い業界です。
介護士は正社員でも手取り15万円に届かない求人もあり、人件費を出せないくらい利益が出ないのです。
作業療法士も介護業界はとても給料が安く、最近では賞与も出ない会社も増えています。
仕事量に見合った給料が出ていないのなら仕事に行きたくないのは当然。なんで給料安いのにこんなに働いてんだろ…と思ってしまいます。
【作業療法士】仕事に行きたくないときの対処法
仕事に行きたくないと何度も感じるのであれば、自分は今後ずっと今の職場に勤めるのかを考えてみてください。
「今の職場で定年まで働く気はないな」と少しでも思うのなら、今の職場に勤める時間がもったいないのでずっと働ける次の職場を探すことから行動をは始めてみましょう。
「今の職場にはずっと居たいけど仕事が辛い」という場合には人間関係を見直したり、労働環境の改善に向けての行動が必要です。
また、今の職場には居たいけど、自分の行動だけでは解決しないのであれば転職も考える必要があります。
人間関係のストレスを解消する
上司や患者との人間関係が合わないときは以下の方法を試してみてください。
①仕事の関係と割り切る
上司とは仕事の関係だと割り切ってプライベートでは上司のことを考えないことがコツ。上司や患者から嫌味を言われても「お金がなんか言ってるな」くらいの気持ちで割り切りましょう。
②権力をもっている上司から信頼されるように行動する
上司にもランクがありますよね。院長、看護師長、リハビリ科長、主任などの役職があります。あなたの嫌いな上司が主任なら、主任よりも権力があるリハビリ科長から信頼されるように行動しましょう。
「実は主任からこんなこと言われまして…」と相談できるようになれば有利に物事が進むはず。会社の中で誰が権力を持っているのかを考えてゲーム感覚で社内政治をしてみてください。
③自分の味方を探す
自分のことが嫌いな上司もいれば、自分のことを気に入ってくれてかわいがってくれる上司もいるはずです。自分にも味方がいると思えれば人間関係のストレスも楽になります。
自分のことを見ていてくれる味方はリハビリ科だけでなく、看護や医局など他の部署にいるかもしれません。他部署のスタッフにも積極的にコミュニケーションをとって会社内での味方を増やす行動をとってください。
辛い労働環境を改善する方法
自分はこんなに働いているのに、あの人はいつも楽な仕事をしているなと思うことはありませんか?
仕事の配属先や役職、時間の使い方によっては1日の仕事のノルマが格段に減り、仕事をしても疲れることが少なくなります。
仕事が楽なポジションに就くことは労働環境を改善するうえで大切な考え方です。
①自分の仕事を他のスタッフに割り振る
誰がやってもいい仕事を自分ひとりで抱え込んでいませんか?誰がやっても同じ結果になる仕事は他のスタッフに振り分けましょう。自分がやった方が早く終る仕事であっても他のスタッフに任せて時間の余裕をつくることを意識してみてください。
②やりたくない仕事は断る
給料を貰って仕事をしているからといって、すべての仕事を引き受ける必要はありません。もしかすると「誰でもいいけど頼みやすいから」という理由で仕事を振ってきている可能性もあります。
自分が本当にやらなければならない仕事を考えて、必要のない仕事は断る癖をつけて「なんでも屋」にならないように気をつけてください。
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【まとめ】仕事に行きたくないときこそ行動しよう
仕事に行きたくないときに最もやってはいけないのが解決に向けて行動せず我慢して仕事に行くこと。
解決に向けての行動しないとストレスの原因は消えません。
「あの上司、仕事辞めればいいのに…」と思ったところで上司は辞めてくれません。
- 今の職場を続ける気はない→次の職場を探す行動をとる
- 定年まで今の会社にいる→快適に仕事ができる環境を作り上げる
この2種類の行動が仕事に行きたくないときの最適解です。
仕事に行きたくない!と思ったら原因の分析と対策を考えて行動してみてください。
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