作業療法士がスキルアップのために取得できる資格を知っていますか?
- 職場内で専門性を高めたい
- 転職時に有利になる資格が欲しい
- 役職を目指したい
- 収入を上げたい
このような思いがあるのなら、作業療法士にプラスαとなるような資格を取得しておくことは有効です。
この記事では作業療法士がスキルアップに繋がる取得しておきたい資格をご紹介します。
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なぜその資格を取得するのか理由を明確にしておく
スキルアップのために資格を取得することは正しいですが、「将来が不安だからとりあえず何か取得しておこう…」といった漠然とした理由で取得するのは止めておきましょう。
よくある例が「ケアマネジャーがあれば事務仕事ができるから、歳をとった後も安心だな」という曖昧な理由。
介護分野に関わっているならまだしも、病院勤務でケアマネジャーを取得したところで役に立つことはありません。
基本的にケアマネジャーは作業療法士よりも給料が低いので、歳をとった後にケアマネジャーに転職する可能性は低いでしょう。
資格を取得するならなぜその資格を取得するのか理由やメリットを明確にしておくようにしましょう。資格コレクターにだけはならないように注意してください。
それでは作業療法士が取得しておきたい資格を紹介します。
①認定作業療法士・専門作業療法士
作業療法士協会が定めている認定作業療法士・専門作業療法士はリハビリ業界であれば誰もが知っている資格。
「自分にはこんな専門性があります」という証明になるので、社内評価や転職で有利になることは間違いありません。
これから作業療法士という仕事で生きていくと決めているのであれば取得をおすすめします。
認定作業療法士・専門作業療法士のデメリットはリハビリ業界以外で認知されていないこと。認定・専門を取得したからといって多くの診療報酬が請求できるわけでもありません。
医師や看護師、薬剤師の認定・専門制度と比べて取得するメリットは少ないと言えます。
②ケアマネジャー
「とりあえず何か資格取っておこうか」と考えたときに真っ先に思い浮かぶのがケアマネジャー。作業療法士の業務経験が5年以上あれば受験することができます。
介護保険の分野に関わるのであれば、ケアマネジャーの資格は役に立つと思います。
作業療法士でもサービス提供票の点数計算や、より良いプランの提案といったリハビリ業務以外の仕事もできる必要があります。
ケアマネジャーの資格を取得していれば介護保険の仕組みについて強くなるので、役職になるためには必須である管理業務ができるようになります。
介護分野で働いていたり、介護施設への転職を有利にしたいならケアマネジャーはぜひ取得しておきたい資格です。
③福祉住環境コーディネーター
障害があっても住みやすい住宅環境を提案できる福祉住環境コーディネーターは在宅復帰を目指す回復期リハビリや介護保険分野で役に立つ資格です。
福祉住環境コーディネーターには3級・2級・1級というレベルがあります。
自分の知識を増やしたいという理由であれば3級・2級で構わないのですが、少し勉強すれば合格する簡単な試験なので、資格としての価値は微妙です。
1級は合格率が10%以下という難関なので、資格としての価値を追い求めるなら1級合格を目指してみてください。
③3学会合同呼吸療法認定士
日本胸部外科学会・日本呼吸器学会・日本麻酔科学会の3学会で認定をされるこの資格は看護師や臨床工学技士も取得される人がいるので、医療業界ではよく知られている資格です。
病院では呼吸器疾患の患者は必ずといっていいほど出会う疾患なので、呼吸器リハビリのスペシャリストとして資格取得を目指すことは有効だと思います。
3学会合同呼吸療法認定士は実務経験が2年以上、認定委員会が定める学会・講習会の参加・試験の合格が必要です。
なお、3学会合同呼吸療法認定士はあくまでも自己研鑽の一環なので、資格をもっているからといって特殊な仕事に就けるわけではありません。本当に必要なのかを考えてから取得を目指してみてください。
【まとめ】収入を上げたいなら学校に通う覚悟が必要
今回紹介した資格は作業療法士として働きながら研修参加や試験を合格することで取得できる資格ばかりです。
そのため、資格の難易度は易しいため、市場価値は低いと言えます。
つまり、取得したところで給料は上がりません。
今の仕事よりも収入が上がる資格を取得したいなら学校に通って難易度の高い資格を取得することも検討してみてください。
作業療法士から医師や薬剤師といったハイレベルな資格を取得する方もいます。また、夜勤ができるのなら看護師は今よりも給料が高くなる可能性は高いでしょう。
作業療法士にプラスαとして資格を取得するなら、スキルアップなのか収入を上げたいのかを考えて行動することを心がけてみてください
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