あなたが作業療法士になった理由は何ですか?
作業療法士の養成校が乱立したことにより、「作業療法士は高収入で、就職には困らないよ!」という宣伝を多く見かけます。
将来に希望を持ち、作業療法士の資格を取得したものの、いざ就職して働いてみると…
「想像していた仕事とは、何か違うな…」
と感じたことはありませんか?
就職して1年目で辞めたいと感じているのなら、今の職場を退職して新しい居場所を探すこともアリだと思います。
ただし、1年目で辞めるということはデメリットもあります。
この記事では、1年目で作業療法士を辞める・転職をしたい方に向けて、メリット・デメリットを解説します。
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そもそも、1年目で辞める作業療法士(OT)はいるのか?
「どんな仕事でも3年は続けないとダメだよ」という言葉をよく聞きますよね。
厚生労働省が発表している「新規学卒就職者の学歴別就職後3年以内離職率の推移」によると、新卒者のうち、30%が3年以内に退職しています。
さらに、新卒者の10%は1年目以内に退職しています。(10人に1人の割合)
つまり、1年目で辞める新卒者はそれほど珍しくありません。
作業療法士が1年目で辞めても、特別なことではありません。
「1年目で辞めてしまい、将来は大丈夫なのか…」と心配する必要はないので、あなたの信じた通りに行動しましょう。
職場や家族からの反対の乗り越え方
1年目で辞めることが特別なことでないといっても、「1年目でやめたら、職場や家族から反対されないかな…」と気になってしまいますよね。
職場の上司や同僚は全力であなたの退職を阻止しようと説教してきます。
「1年目で辞めるもんじゃない」「君は勉強が足りない」とかいろいろと言ってきますが、退職したら、今の職場の人間との関係は一切なくなります。
そんな関係の浅い人間の言うことをまともに聞く必要はないと思います。
上司は「部下に辞められたら、自分の教育責任が問われる」とか「人手が足りなくなって、シフト組み直すことがめんどう」とか、結局は自分の都合であなたの退職を止めているだけです。
周りの人間が反対するという理由で、やりたくもない仕事を続ける必要はありません。
「作業療法士を辞めたい!」と思ったときに行動すること
作業療法士を辞めたいと思ったときに心に決めておくことがあります。
それは「退職が決定するまでは、職場の人間に退職の意志を言わないこと」です。
医療従事者や介護に携わる人間は、ウワサ話が大好きです。
「○○さん、仕事辞めるらしいよ」というウワサはあっという間に広まります。
あなたの退職するかもしれないという情報が広まったところで、あなたにメリットはありません。最悪の場合、上司から辞めないよう説得されてしまうかもしれません。
次の就職先が決まってから、今の職場に退職の意志を伝えるようにしましょう。
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作業療法士の転職先の探し方
作業療法士が就職先を探す方法は3つあります。
- ハローワークで探す
- 転職サイトで検索する
- 転職エージェントを活用する
基本となる求人案件の探し方は「ハローワークで探す」です。会社側も求人が必要になるとまず最初にハローワークに求人を出してきます。ハローワークはわざわざ職業安定所に行かなくても、ネット上で求人情報を見ることができます。
実際の病院の採用担当が話していたのですが、ハローワークから応募される作業療法士は、質の低い人材が集まりやすいそうです。
ハローワークは誰でも見ることができるため、性格に問題があったり、あきらかに知識が乏しい作業療法士でも応募できてしまいます。
そのため「ハローワークに出ている求人は給料が安い傾向にある」ということは覚えておきましょう。
転職サイトは古い情報が多いので利用しない
「作業療法士 地域名」で検索するとハローワーク以外の転職サイトもヒットします。
中にはハローワークには掲載されていない求人案件が出てくることもあるのですが、すでに求人が終わっている古い情報がほとんどです。
ハローワークは募集期限が決まっており、さらに募集が終了するとサイトから情報が消えるため古い情報は掲載されていません。
一方で、ハローワーク以外の転職サイトは現在は募集していない求人情報もずっと掲載しているので、時間の無駄になってしまいます。
ネット上で作業療法士の求人情報を探すなら、ハローワーク以外は見ないことをおすすめします。
正直、転職エージェントってどうなの?
PTOT人材バンクやマイナビコメディカルといった転職エージェントは、正直言って転職活動にはかなり有利です。実は、病院や施設は求人をハローワークに出さないことがあります。
なぜかというと、ハローワークは誰でも見ることができるので質の悪い作業療法士が集まるリスクがあります。
病院や施設も良い人材が欲しいため、転職エージェントだけにクローズで求人情報を出していることがあるのです。
ハローワークの情報だけしかチェックしていないと、転職エージェントだけに出している求人情報が入手できないため、転職活動では圧倒的に不利となってしまいます。
転職エージェントって費用が必要なの?
PTOT人材バンクやマイナビコメディカルといった転職エージェントは相談・就職活動・就職が決まった後でも一切費用は必要ありません。
転職エージェントは転職先の病院や施設から費用を請求しているため、利用者に費用が発生することはないのです。
PTOT人材バンクとマイナビコメディカルどちらがおすすめ?
PTOT人材バンクやマイナビコメディカルは両方とも登録しておくことをおすすめします。
なぜなら、一方の転職エージェントしか持っていない案件があるためです。
転職エージェントによっては、得意な地域があります。また、担当者によっても紹介してくれる案件が違ったりします。
転職エージェンは複数に登録しても問題ありません。
ハローワークや複数の転職エージェントといった複数の情報源から情報を得ることが転職において最も重要になります。