作業療法士

30代・40代・50代から作業療法士の学校になれる?年齢の注意点も

作業療法士-40代・50代

作業療法士(OT)の国家試験には年齢制限はありません。30代・40代・50代でも養成校に入学して作業療法士の資格取得を目指すことはできます。

また、免許の更新がないので、定年を過ぎた年齢になっても働き続けることが可能です。

 

30代・40代・50代から養成校に入学し、作業療法士を目指す人は実際にいます。そして無事に国家試験を取得して現場で活躍をされ続けています。

 

ただし、高校卒業の現役生を同じ環境で学んでいくため、ある程度の準備が必要です。

30代~50代の方はもちろん、社会人・大卒から作業療法士を目指す方はぜひこの記事を読んで、作業療法士の養成校に入学するのか考えてみてくださいね。

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30代・40代・50代から養成校に入学する方法

作業療法士になるには、3年または4年制の専門学校または大学を卒業し、国家試験に合格する必要があります。

社会人から作業療法士を目指すなら、簡単に入学できる専門学校がおすすめ。簡単なテストと面接だけなので、学力不足で入学できないという人はあまりいません。

(定員割れの専門学校なら、まず落ちることはないでしょう…)

 

なお、専門学校の学費は300万円~800万円弱が必要になるので、学費の工面が大変になることは覚悟しておきましょうね。

膨大な医療用語を暗記しないといけない

作業療法士_やってみる

作業療法士の授業カリキュラムでは1~2年次で医療用語をひたすら暗記していきます。

  • 筋肉の名称や付着している部位
  • 骨の名称
  • 関節の名称
  • 神経の名称
  • 解剖・生理学のしくみ
  • 運動学のしくみ

特に筋肉の名称は現役の作業療法士でも覚えきれないくらい膨大な量があります。

 

40代・50代であっても20代の現役生と同じように医療用語を暗記しなくてはなりません。

「歳をとったらなかなか暗記できないんだよね…」という話は聞きました。

暗記が苦手であれば、人並み以上に努力をしなくてはなりません。

家族を養いながら養成校へ通学できるのか

作業療法士_プライベート

現役生であれば、学費や生活費は親に支援してもらえます。

しかし、社会人・大学卒であれば生活費を自分で稼ぎながら養成校に通うことになります。

 

とくに家族や子供がいるのなら、配偶者がどれだけ協力してくれるのかも重要になります。

学費や生活費を奨学金でまかなうことはできますが、奨学金は借金なので返済しなければいけません。

借金をしてまで、本当に作業療法士になりたいのかよく考えてみる必要があります。

年齢が高いと現役生に比べて就職しにくい

作業療法士_就職

作業療法士の資格取得には年齢制限はありません。しかし、作業療法士の求人案件には年齢制限がある場合があります。

 

厚生労働省では年齢を理由に応募を断ったり、採用・不採用の理由にしてはいけないという規定があります。

 

しかし、実際の求人票を見てみると「長期キャリア形成のため、30代未満が望ましい」といった年齢制限を設けている場合もよくあります。

 

学力の成績が良くても、年齢で不採用になる場合があることは覚悟しておいてください。

就職しても学費以上の給料を稼げない

作業療法士_給料

作業療法士の養成校は300万円~800万円弱の高額な学費が必要です。また、在学中はまともな仕事に就けないため生活費の工面も大変です。

 

そのため、40代・50代で養成校に入学した場合、作業療法士として就職ができても給料で学費を回収できないかもしれません。

 

無資格でも働ける仕事で勤務を続けた方が、生涯収入がプラスになる可能性もあります。

 

どうしても作業療法士で働きたいなら問題ないですが、収入アップを目的に資格取得を目指すのなら生涯年収がプラスになりそうなのか考えてみましょう。

リハビリ助手という選択肢

作業療法士の資格がなくても、リハビリ助手としてリハビリの分野で働くことができます。

リハビリ助手は、PT・OTの補助や書類業務、患者さんの介護などをする仕事です。

 

作業療法士に比べて給料はそれほど高くありませんが、国家資格を取得するお金・時間を考えると、元がとれる仕事です。

作業療法士の仕事を近くで見ることができるので、リハビリ助手を経験してから養成校に入学しても遅くはありません。

 

30代・40代・50代で作業療法士になりたいなら、まずはリハビリ助手として働いてみましょう。

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