作業療法士は病院や介護施設に勤めるサラリーマンがほとんど。
そのため、収入がすべて自由に使えるわけではなく社会保険料や税金が引かれた後の金額が銀行に振り込まれます。
1ヵ月の給料が21~22万円あっても手取りは18万円。
18万円あれば生活はできますが、貯金をしたり好きな物を買ったりと決して裕福な暮らしはできません。
この記事では手取りが18万円だった場合の暮らしがどのようになるのか、そして給料を上げるためにできる行動や思考法を解説していきます。
作業療法士の手取り18万円は平均なのか?
18万円ってかなり安いと感じてしまいますが、ハローワークやネットで応募できる求人を見てみると手取りが18万円ほどになりそうな求人案件はごろごろあります。
特に九州や四国エリアは作業療法士が飽和しているため、求人数も少なく転職が難しい地域もありました。関連記事▶作業療法士【OT】は人手不足って本当?需要が高い狙い目の地域・都道府県はどこ?
作業療法士の初任給の平均年収は337.0万円。
手取り18万円+ボーナスでこれくらいの年収になるため、手取り18万円は決して低すぎる金額ではありません。
作業療法士の給料はこれほど減額していることは認識しておきましょう。
手取り18万円で一人暮らしは可能?
社会人になれば実家を離れて一人暮らしをしてみたいですよね。
一人暮らしでもっともお金が必要になるのが部屋の家賃。
家賃の目安としては給料の20~30%が目安。手取り18万円だと5万円前後の家賃でアパートが借りられるなら一人暮らしは可能です。
地方であれば家賃5万円の物件は数多くありますが、都会だとワンルームでも厳しいでしょう。
手取り18万円で一人暮らしをすると支出は以下のようになります。
家賃:5万円
食費:3万5,000円
水道光熱費:1万円
通信費:1万円
交際費・娯楽費:3万円
日用品・衣類購入費:2万円
貯金・予備費:2万円
食費や交際費・娯楽費を切り詰めればもう少し貯金も可能です。
ただし、20~30歳代は結婚式に招待されたり、飲み会に参加したりといった突然の出費が多いため余裕のある暮らしはできません。
作業療法士が収入を上げるための考え方・行動
手取りが18万円あれば一人暮らしもできるし結婚して子どもを養うことも不可能ではありません。
しかし出費を気にしながら生活していくことは確実。気軽に旅行に行ったり、後輩に食事を奢ってあげることは難しいです。
そこで考えたいのが収入を上げていく方法です。
今の収入では将来が不安だと思うなら、どうすれば収入が上がるのか考えて行動してみましょう。
昇給して10年後の給料がどれくらいになるか計算する
あなたの職場は1年間でどれくらいの昇給がありますか?
恵まれている職場だと昇給は1年経過ごとに1万円アップ。あるいは昇給は1円もないという職場もあります。
あなたがこの先あと10年勤めたとして、10年後は給料がどのくらいの金額になるのか計算してみましょう。
私が以前勤めていた職場は2年毎に1,000円ほど昇給しました。10年後は今の給料よりも月収が5,000円上がる計算になります。
この計算でいけば、定年を迎えても年収400万円ほどしか届かないことが分かったので、私はこの職場を辞めました。
将来、どれくらいの年収が欲しいのかを逆算することで、このまま今の職場で勤め続けるべきなのか判断ができます。
もし、今の職場でなんとなく仕事しているのなら、ぜひ10年後の給料を計算してください。きっといろいろなことが見えてくるはずです。
上司に「給料を上げてくれ」と言っても無駄
給料を上げてほしいからといって上司に「給料を上げてくれ」と言っても無駄です。
あいつは職場に不満があるんだなと思われる程度。マイナスの評価になるだけなので、給料に不満があっても上司に文句を言うことはやめましょう。
給料の交渉をしていいのは就職の面接時と役職や配置転換のときだけです。
役職に就いてくれ・他の病棟に移ってくれといった会社からのお願いであれば給与交渉できる可能性はあります。
会社が自分を評価してくれているのなら交渉してみるといいでしょう。
昇給や給与交渉が期待できないなら別の道を考える
昇給してもたいして給料が上がらない、給与交渉が成功する可能性が低いのなら現在の会社活動以外で収入を上げる手段を考えましょう。
あなたができる選択肢は3種類しかありません。
- 起業
- 転職
- 副業
実際に作業療法士で自身の治療院を起業した人もいますが、決して楽な道ではありません。関連記事▶作業療法士【OT】治療院の独立開業に失敗した体験談。起業のデメリットを解説
月に1万円でもいいから収入を上げたいなら副業がおすすめ。作業療法士でも空き時間にできる副業はたくさんあります。
関連記事▶作業療法士【OT】のおすすめ副業!自宅でも簡単にできる種類まとめ
起業する覚悟もないし、副業は会社で禁止されているのなら、給料が高い会社への転職をおすすめします。
特に訪問系の仕事は、年収500万円(手取り30万円程度)の会社が求人を出していることがあります。人気の求人は応募が殺到するため、最新の求人を紹介してくれるマイナビコメディカルへ登録しておきましょう。