副業をして収入の柱が増えれば生活がかなり楽になりますよね。
残念ながら医療・介護の分野は副業を禁止している病院・施設が多いです。
特に作業療法士や理学療法士は「自己研鑽が当たり前。副業なんてしている暇はない」という昔からの風潮がいまだに残っています。
副業がバレれば減給などの罰則や職場内で自分の居場所がなくなる可能性だってあります。
けれども、今の施設に勤めつづけても、いつまでたっても昇給は期待できません。
今の労働環境に不満があるのなら副業をやるべきです。
副業は、税金対策さえきちんとしておけば、会社にバレる可能性は極めて低いです。
バレたとしても、理屈の通る言い訳を準備しておけば罰則を受けることはありません。
この記事では、副業がバレないための税金対策や、副業がバレたときの言い訳を解説します。
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作業療法士の副業については就業規則で確認できる
あなたの職場で副業がOKなのか禁止されているのかを確認しましょう。副業が許可されているのかは就業規則に記載されています。
「副業は禁止」と明確に副業を禁止している会社もあれば、「他の法人で勤務することは禁止」という場合もあります。
就業規則で副業についての記載がなければ、こっそり副業をしてバレても減給や自宅謹慎などの罰則は適用されません。
「他の法人で勤務することは禁止」であれば個人で副業することはOKということになります。
ただし副業で疲れて勤務中に居眠りをしたり、勤務中に副業活動をすることはダメです。副業が許可されたとしても本業に支障がないことが前提となっています。
公務員は基本的に副業NG
国立病院や市立病院・町立病院などに勤務する作業療法士は公務員に該当する場合があります。
公務員の副業は原則NGです。
憲法第15条2項の「公務員はすべて国全体の奉仕者であって一部の奉仕者ではない」と規定にあり、私利私欲のために利益を出すことは禁止されています。
ただし、ある条件を満たせば不動産投資は副業で行うことができます。
国家公務員の基準では経営している物件が「5棟10室未満かつ年間の家賃収入が500万円未満」であれば勝手に副業しても問題ありません。
不動産投資以外に副業については、株式投資や投資信託も公務員が許可なく行うことができます。
相場なので運も絡んできますが、公務員で副業にチャレンジしてみたい方にはおすすめです。
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作業療法士の副業が禁止されている理由
作業療法士の副業が禁止されている理由は4つあります。
- 本業に支障が出る恐れがあるから
- 情報漏洩の心配
- 問題が起こった場合にイメージを損なうから
- 労働時間の管理・把握ができない
さらには「あいつだけ別の収入がある」といったスタッフ間の嫉妬が起こったり、副業で独立されると離職して人材が減るといった事情もあるようです。
会社側にとってはスタッフが副業をすることによるメリットがないため、なんとなく規則で禁止しているのが本音のようです。
暗黙の了解で作業療法士の副業は行われてきた
作業療法士がまだ足りていなかった時代、作業療法士の副業はどの職場でも当然のように行われてきました。
特に個人病院や介護・障害者施設は募集をかけても作業療法士が集まらなかったため、副業でいくつもの職場を掛け持ちしている作業療法士がほとんど。
というのも本業の病院側から「土曜日だけ〇〇病院のアルバイトに行ってくれない?」という依頼があり、規定では副業を禁止していながらも暗黙の了解で副業が行われてきたのです。
作業療法士の資格さえあれば誰でもアルバイトができたので「あいつだけアルバイトをしている」という嫉妬も起きませんでした。
一方で現在は作業療法士が飽和しているためアルバイトの案件は激減。一部のベテラン層だけが暗黙の了解として他施設のアルバイト継続が許されていますが、新人療法士の副業はダメという流れが起きています。
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理学療法士の副業は住民税でバレる?マイナンバーとの紐付けで複雑化
規定で副業が禁止されていてもお金が欲しければ副業をするほかありません。
副業がバレてしまう原因として住民税があります。
副業分の収入が本業の住民税に上乗せされ、「なんでこの人だけ住民税が高額なの?」と経理にバレてしまいます。
これにはバレない方法があり、副業の確定申告で普通徴収を選択すればOKです。
住民税の徴税方法
- 普通徴収…副業分の住民税を自分で納付。
- 特別徴収…本業の毎月給与から税金が差し引かれる。市町村から本業会社に届く「特別徴収税額通知書」に副業収入の金額や区分が記載されるので、見られたら即バレる。
私自身の経験なのですが、副業の確定申告で普通徴収を選択したにもかかわらず、勝手に特別徴収に変更されて会社にバレたという事件がありました。
後日、市町村の担当者に聞いたところ「マイナンバーと紐付けている関係で普通徴収は選択できない」とのことでした。
(確定申告会場の担当者は普通徴収できると言っていましたが…)
このように市町村によってはマイナンバ-の関係で普通徴収が選択できない場合があるので、事前に市町村の税務課に問い合わせてみましょう。
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副業がバレる原因は『うっかり他人に話してしまう』
副業が会社にバレてしまう原因は税金だけではありません。同僚や後輩にうっかり喋ってしまうことでウワサが広まり、副業がバレてしまうケースが多いです。
副業収入が入ってくると他人に自慢したいという気持ちが湧いてきます。自分より立場が下の後輩に「実は転売の副業してるんだよ。○○君もやってみない?」と喋りたくなってしまいます。
作業療法士はウワサが大好きです。たとえ信頼している人物でも、1人に言ってしまったらあっという間にウワサは広まります。
副業がバレたくないなら、どれだけ信頼していても他人には決して話さないよう気をつけておきましょう。
作業療法士の副業は20万円以下の収入でも確定申告が必要
副業収入が20万円以下なら確定申告はしなくてもよい(申告不要)という情報を聞いたことがありませんか?
これは間違った情報で、原則として1円でも副業収入があれば確定申告は必要です。
副業収入が20万円以下であれば所得税は発生しないのですが、住民税は納税の義務が発生します。
20万円以下だからといって申告をしないと役所から連絡がきて追加徴税される可能性もあるので注意しましょう。
確定申告をしないでいいのは収入が赤字になった場合です。
例えば、メルカリで不用品を売った場合。レア商品や転売目的でない限りは買ったときの値段よりも売値の方が安いので赤字になるはずです。
そのため、メルカリやヤフオクで不用品を売った場合は確定申告は不要です。
なお、利益を得るために商品を仕入れて転売収入になった場合は、確定申告が必要になります。
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作業療法士が職場にバレずにできる副業
作業療法士ができる副業は大きく分けて2種類あります。
- 休日や夜間に他会社でアルバイト
- メルカリ転売やYoutuberなど自分だけでできる副業
すぐに現金収入がほしいのならアルバイトがおすすめ。労働時間に応じて確実に収入が得られます。
一方でメルカリ転売やYoutuberは自分でビジネスを始めることになるので、確実に収入になるとは限りません。
むしろ、最初の半年間は作業をしても赤字になることもあり、途中で挫折する作業療法士も少なくありません。
休日や夜間に他会社でアルバイト
「休日や夜間に他会社でアルバイト」は作業療法士の資格を使って他施設でアルバイト勤務はもちろん、60分3,000円といったマッサージ店で夜間に働いている作業療法士もいました。
作業療法士とは関係のない仕事では休日だけトラック運転手をしたり、女性であればスナックやキャバクラといった夜の仕事も選択肢としてはあると思います。(実際、女性の看護師・介護士は夜の仕事を掛け持ちしてるケースが多いのだとか)
休日や夜間に他会社でアルバイトをすることによる収入は、確定申告時の収入区分が給与所得になります。もし、住民税が特別徴収となった場合、アルバイトで副業したことが会社にバレるてしまう可能性があるため、確定申告では普通申告を選択しましょう。
メルカリ転売やYoutuberなど自分だけでできる副業
「メルカリ転売やYoutuberなど自分だけでできる副業」は確定申告での収入区分が雑所得になります。
具体的にどうやって収入を得たのかは本業の会社はわからないため、バレたときの言い訳がしやすいのがメリットです。
また、メルカリ転売やYoutuberは自宅で作業ができるため、副業している姿を目撃されることがないというメリットもあります。
「メルカリ転売やYoutuberなど自分だけでできる副業」のおすすめは『ココナラ』というスキルマーケットサービスです。
ココナラではライティングやプログラミング、人生相談や占いなど自分ができるジャンルでサービスを出品することが可能。
アイデア次第では月に5万円以上の収入も可能。例えば「ダイエットの計画を立案します!」なんかは1件売れると5,000円以上儲かるサービスが出品されており、作業療法士の得意分野でオリジナルサービスを作れば十分な副業になると思います。
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以前は休日にアルバイト勤務といった自分の自由時間を切り崩して働くケースがほとんどでしたが、最近ではインターネットやスマホの普及によって個人がアイデア勝負で副業ができる時代になりました。
ぜひ副業にチャレンジして収入の柱を増やせるように取り組んでみてくださいね。
【裏ワザ!】副業がバレたときの言い訳
副業がバレてしまう要因は3つあります。
- 税金(住民税)
- うっかり自分で喋る
- 副業中に目撃される
税金は住民税を普通徴収にすることで本業の会社にはバレません。確定申告時にマイナンバーとの付けられていないかだけ確認しておきましょう。
また、副業していることをうっかり喋ってしまうことはもちろんNG。退職が決定するまでは誰にも話してはいけません。また、明らかに勤務態度が変化しても周囲のスタッフから不審に思われてしまいます。
コンビニや接客業は目撃をされやすいため、自宅でできる副業がおすすめ。
ココナラなどインターネットを活用した副業では作業療法士のスキルを活かして収益化できるのでぜひチャレンジしてみてください。
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