その職業ならではの習慣や身体の変化を『職業病』といいますが、リハビリの専門職である作業療法士も職業病があります。
意外に多いのは作業療法士自身の腰痛や肩こり。
「医者の不養生」という言葉どおり、患者の健康管理には気を遣いますが、自身の健康は気にしない作業療法士は多いです。
作業療法士の職業病
作業療法士は医療職の中でも肉体労働が多い職業です。
役職につけば書類業務や会議への参加が多くなりますが、平社員は患者が転倒しないように補助したり、ベッドから車椅子に移乗するといった肉体を酷使する仕事がほとんどになります。
腰痛・肩こりのある作業療法士は多い
肉体を酷使する作業療法士は自ら腰痛や肩こりに悩まされる人が多いです。
患者さんがマッサージされている姿を見ると、「自分もやってほしいなあ…」と思ってしまいますよね。
リハビリテーション科ではなぜか職員同士でマッサージやストレッチを行う習慣はなく、休日に整骨院や60分3,000円のマッサージ店に通って自分の身体のメンテナンスをする人が多いようです。
精神的な疲れが取れにくい
肩こり・腰痛だけでなく、作業療法士は精神的な疲れを抱えやすい職業です。
作業療法士が起こしやすい事故といえば、リハビリ中の転倒や表皮剥離。
機械を壊したのであれば「仕方ない」で済みますが、患者さんを転倒・表皮剥離させてしまうと精神的な疲れやストレスがどっと溜ります。
事故を起こさないように常に気を張っていないといけないので、仕事が終わって自宅に戻るとベッドに倒れこんでしまうなんて人もいるくらいです。
喫煙がやめられない
医療・介護に携わる職業は喫煙率が高いです。
患者さんには「喫煙は止めてくださいね」と言いながら、昼休憩の時間になったら喫煙所へ直行する作業療法士もいますよね。
作業療法士の養成校はけっこう喫煙者が多いので、学生のときに喫煙を始めたという人が多いようです。
身内や親戚から介護やリハビリを頼まれる
作業療法士という資格をもっていると身内や親戚から「膝が痛いけど、どうしたらいい?」とか「肩が凝ってるからマッサージしてよ」と頼まれることがよくあります。
本音では「病院に言って検査をしたほうがいいんじゃない?」と言いたくなりますが、作業療法士なら治療できると思われているので、とりあえす評価・治療をしてしまいますよね。
作業療法士はマッサージのプロではないのですが、頼まれると断れないのも作業療法士あるあるでしょう。
作業療法士は高給取りだと思われる
患者や周囲の人から「作業療法士は高給取りだからいいよね」と1度は言われます。
確かに、20年前は年収600万円以上のセラピストもゴロゴロいましたが、現在は年収400万円にも満たない作業療法士がほとんど。
実は、仕事が終わったあとにコンビニで働いているなんて作業療法士もいます。関連記事▶作業療法士のコンビニバイトはバレる?夜間からでも働けるアルバイト